Webアプリや静的サイトを Render でデプロイしたあと、独自ドメインを割り当てたいと思い、少し調べた内容をまとめています。
この記事では、お名前.comで取得したドメインにサブドメインを作成し、Renderに適用する方法をわかりやすく解説します。


手順の全体像

大きな流れは以下の通りです。

  1. お名前.comでサブドメインを作成
  2. DNSレコードを設定(AAAAレコード削除 + CNAME/Aレコード追加)
  3. Render側で独自ドメインを追加し、検証(Verify)
  4. SSL証明書を発行して公開

では、順を追って詳しく見ていきましょう。


1. サブドメインを作成する(お名前.com)

  1. お名前.com Navi にログイン
  2. 「ドメイン一覧」から対象ドメインを選択
  3. (レンタルサーバーを利用している場合)レンタルサーバー管理画面にログイン
  4. 「+サブドメイン」をクリックし、任意のサブドメインを入力(例:appapp.example.com
  5. 作成を保存し、数分待機

これでサブドメインが追加されます。続いてDNS設定を行います。


2. DNSレコードを設定する

AAAAレコードを削除

  • IPv6用の AAAAレコード はRender非対応なので削除してください。
  • 残しておくと接続不良の原因になります。

サブドメインをRenderに向ける

サブドメインを使う場合は CNAMEレコード を追加します。

  • ホスト名:app
  • TYPE:CNAME
  • VALUE:Renderで表示されるドメイン(例:your-service.onrender.com
  • TTL:3600(デフォルトでOK)

ルートドメインを使う場合(任意)

もし example.com 自体をRenderに割り当てたい場合は Aレコード を追加します。

  • ホスト名:空欄または@
  • TYPE:A
  • VALUE:216.24.57.1(Render公式ロードバランサIP)

設定を保存して、反映を待ちましょう(数分〜最大72時間)。


3. Renderでドメインを追加・検証する

  1. Renderのダッシュボードにログイン
  2. 対象サービス → Settings > Custom Domains
  3. 「Add Custom Domain」から app.example.com を追加
  4. DNS設定が正しくできていれば「Verify(検証)」が通ります
  5. 検証成功後、SSL証明書(Let’s Encrypt)が自動発行されます

4. 動作確認

  • ブラウザで https://app.example.com にアクセスして、サイトが表示されるか確認
  • DNS Checker などで反映状況を確認可能
  • Render管理画面でSSLステータスが「Issued」になっていればOK

まとめ

  • サブドメインを作成 → AAAAレコード削除 → CNAMEでRenderに向ける
  • ルートドメインも使うならAレコードを追加
  • RenderでVerifyすれば、SSL証明書も自動発行

この流れで、お名前.comのドメインをRenderに割り当てることができます。